現金過不足 – 勘定科目・仕訳例

現金過不足(げんきんかぶそく)は、帳簿上の現金と実際に保有している現金に差額がある場合に計上します。

期中に実際の現金の有高(ありだか)と帳簿上の現金残高が異なる際に一時的に使用する勘定科目です。

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現金過不足の性質

現金過不足は、資産・負債・純資産・収益・費用のどれにも該当しません。期中にのみ登場し、決算時までに原因がわからなければ雑収入(収益)勘定や雑損失(費用)勘定に振り替えます。

過不足が発覚した時

帳簿上の現金より実際の現金残高の方が300円少ない場合、不足分を現金過不足勘定に振り替えます。

借方科目 貸方科目
現金化不足 300円 現金 300円

帳簿より現金が500円多いという場合は現金を増加させ、
相手科目は現金過不足で処理します。

借方科目 貸方科目
現金 500円 現金過不足 500円

原因が判明した場合

原因が判明した場合は現金過不足勘定を逆仕訳します。

▼現金300円が事務机の引き出しの中で見つかった場合

借方科目 貸方科目
現金 300円 現金過不足 300円

▼消耗品費1,300円を現金で購入した際に1,000円と記帳していた場合

借方科目 貸方科目
消耗品費 300円 現金過不足 300円

▼未入力のコインパーキング利用料300円(現金払い)の領収書が見つかった場合

借方科目 貸方科目
旅費交通費 300円 現金過不足 300円

決算時までに原因が判明しなかった場合

それでも見つからずに決算時に現金過不足残高がある場合、貸方の残高は雑収入(収益)勘定で処理し、借方の残高は雑損失(費用)勘定で処理します。
▼決算時に貸方に現金過不足の残高3,000円がある場合

借方科目 貸方科目
現金過不足 3,000円 雑収入 3,000円

▼決算時に借方に現金過不足の残高2,500円がある場合

借方科目 貸方科目
雑損失 2,500円 現金過不足 2,500円

決算時には決算書に現金過不足の残高が計上されていないことを確認して下さい。

実務上の取り扱い

現金が不足している場合は盗難や従業員の横領の可能性があり、また雑損失で扱われるため多額になると税務上も問題があります。

したがって、現金が帳簿残高より不足している場合は現金過不足を安易に用いずに出来るだけ原因を特定したほうがよいでしょう。

会計ソフト上の扱い

現金過不足はあまり使用されることがなく、また資産・負債・純資産・収益・費用のどれにも該当しないため、会計ソフトの勘定科目には現金過不足は設定されていないのが一般的です。

したがって、現金過不足勘定を使用する際はまず勘定科目を登録する必要があります。

登録する分類としては、最終的に雑収入・雑損失に振替を行いますので、特別損益に分類するとよいでしょう。いずれにせよ決算時には残高がゼロとなりますのでどこであっても決算には影響しません。

仕訳例

▼会社の現金を数えたところ、帳簿上の現金残高より1,300円少なかった。

借方科目 貸方科目
現金過不足 1,300円 現金 1,300円

▼上記の事案において、その後に現金で支払いをした未入力の領収書(消耗品費300円分)が見つかった。

借方科目 貸方科目
消耗品費 300円 現金過不足 300円

▼上記の事案において、期末になっても1,000円分の不足は原因が特定できなかった。

借方科目 貸方科目
雑損失 1,000円 現金過不足 1,000円
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