雑費(販管費) – 勘定科目・仕訳例

雑費(ざっぴ)は、営業活動に要した販売費及び一般管理費のうち、勘定科目がなく重要性の低い少額な費用を計上します。

重要でないものを雑費勘定にまとめることで決算書をすっきりさせることが目的なので、他の勘定科目に組み込める場合は出来る限りそちらを使います。

また、組み込める勘定科目がない場合でも金額が大きく今後も継続的に使用する可能性がある費用は新たに勘定科目を設定して下さい。

雑費勘定は雑損失(営業外費用)勘定と異なり勘定科目内訳明細書に記載する必要はありませんが、合計金額が大きくなると雑費勘定の本来の目的としては不自然ですのであまり多額にならないように注意して下さい。

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目次

詳細

雑費となるもの

どのような科目を雑費として計上するかは勘定科目の登録状況や経営状況によって異なりますが、目安としては次のような費用が該当します。

  • コンビニのコピー代
  • 事業所のゴミ処分費用
  • ごみ処理券代金(東京都23区廃棄物処理手数料)
  • 事務所の合鍵作成費用

なお、同じコンビニの複合機であってもFAX利用料は通信費勘定で計上します。

雑損失との違い

雑費は営業活動に関する費用(販管費)であるのに対し、雑損失は営業外費用となります。

罰金・過料・科料の支払いや盗難損失など営業とは関係ない損失に関しては雑損失勘定で計上します。

なお、通常の営業活動においても日常的に発生する交通反則金等の場合は、租税公課(販管費)勘定を用いても良いでしょう。その際、反則金等は法人税の計算上損金不算入となりますので、「損金不算入」「罰金等」などの名称の補助科目を設定しておくと法人税申告書の作成が楽になります。

仕訳

▼コンビニでコピーを3回(30円)、FAXを1回(50円)利用し、現金で支払った。

借方科目 貸方科目
雑費
通信費
30円
50円
現金
現金
30円
50円

▼事務所のゴミを処分するためゴミ処理券10枚を3,100円で購入し、代金を現金で支払った。(ゴミ処理券は東京都で事業系ごみを出す際に必要なシールです。)

借方科目 貸方科目
雑費 3,100円 現金 3,100円

▼店舗の合鍵を500円で作成し、代金を現金で支払った。なお、手頃な勘定科目がないものとする。

借方科目 貸方科目
雑費 500円 現金 500円
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