普通預金(当座資産) – 勘定科目・仕訳例

普通預金は、銀行や信用金庫などの普通預金口座の預金を計上するのに使います。通常の金融機関では普通預金通帳総合口座通帳通常貯金などの記載があれば普通預金となります。

入出金は現金勘定で計上し、振込や自動引き落としは普通預金勘定の減少で計上します。振込手数料やATM利用手数料は支払手数料(費用)勘定で計上します。

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目次

詳細

総合口座

総合口座とは、数種類の口座を一つにまとめた口座です。一般的には普通預金と定期預金を同時に管理する口座です。基本的には普通預金口座として扱って構いません。

総合口座のメリットは、口座をひとまとめに管理できるだけでなく、普通預金残高が不足した際に定期預金に預け入れた金銭を担保にして自動融資が実行されることです。これを当座借越(とうざかりこし)といいます。

ゆうちょ銀行の総合口座通帳の場合、通帳の大部分は通常貯金の明細が記録されますが、冊子の後ろの部分に担保定額貯金の明細が記録されます。

総合口座は普通に利用していれば普通預金を利用することになりますので、普通預金勘定を使用して仕訳をします。

会計処理のポイント

通帳の記帳内容を会計ソフトに入力する際は、必ず事前に口座ごとに補助科目を設定して管理して下さい。

これは法人税申告を行う際に、勘定科目内訳明細書のひとつである預貯金等の内訳書に各金融機関の口座種類、口座番号ごとに期末現在高を記載するためです。

また、仕訳の際は仕訳伝票の入力をするのではなく、預金出納帳を利用することをおすすめします。補助科目を指定すれば通帳の明細をそのまま記載していけばいいですし、入力する内容も仕訳伝票より少なくて済むからです。

仕訳例

▼A銀行にて普通預金口座を開設し、現金3万円を預け入れたところ、入金手数料108円が口座から差し引かれた。

借方科目 貸方科目
普通預金(A銀行)
支払手数料
30,000円
108円
現金
普通預金(A銀行)
30,000円
108円

▼事務用品(消耗品費)を5,000円分購入し、代金をB銀行の普通預金口座から振り込んだところ、振込手数料(支払手数料)420円が口座残高から差し引かれた。

借方科目 貸方科目
消耗品費
支払手数料
5,000円
420円
普通預金(B銀行)
普通預金(B銀行)
5,000円
420円

▼C銀行普通預金口座から運転資金10,000円を出金したところ、出金手数料(支払手数料)105円が口座残高から差し引かれた。

借方科目 貸方科目
現金
支払手数料
10,000円
105円
普通預金(C銀行)
普通預金(C銀行)
10,000円
105円
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